盗む手順

このブログ、もしかしたら、私と同じようにTYPE Rに乗っている方、盗まれやすい車に乗っている方がご覧になっているかも知れません。少しでも参考になればと思いますので、刑事さんから聞いた話をもとに、どのように盗まれたのかを書いておきます。
★鍵の開け方
以前盗まれたときには、運転席側、助手席側ともこじ開けられた形跡がありませんでした。おそらく、壊すことなく鍵を開ける技術を持っていたか、キーレスエントリーの番号を読み取られていたのでしょう。今回はこうです。

運転席側のドア上部に、このような跡がありました。バールでドアに隙間を作り、中から鍵を開けたと考えられます。これなら簡単に開けられます。
★ハンドルロック
過去、二回の盗難にあっていたので、ハンドルロックはかけていました。こういうやつです。

しかし、出てきた車のハンドルはこう。

まったく曲がっていません。通常、ハンドルロックはハンドルを曲げることによって外しますが、(ハンドルは簡単に曲がります!事故の際、運転している人を守るためです。)今回はまったく曲がっていません。刑事さん曰く、ハンドルロックなんて、おもくそ叩いたら外れるそうです。いたずら防止程度にしかならないということです。
★エンジンのかけ方

ハンドル下部にあるカバーをはずして、いわゆる「直結」をしたようです。私は、某カーセキュリティー会社の後付イモビを付けていました。暗証番号を入力しないと、エンジンがかからないシステムです。プロにかかれば、こんなの関係なしですね。サクッと動かしたみたいです。所詮、電気信号ですから…。回路をつなぎ替えれば良いことぐらいは、私にもわかります。
★動かし方
エンジンがかかれば、あとは動かすだけ。すぐにナンバーをはずし、他のナンバーに付け替えるか、白いテープを貼って、Nシステムに引っかからないようにします。そして、どこかの工場へゴー!
★工場での作業
今回の犯人の目的は、エンジンとミッションだったようです。刑事さんが調べたところ、慣れた人ならおよそ30分で取り外し可能だそうです。
★捨てる
残った車体は、ただの証拠にしかなりませんので、どこかに捨てる必要があります。今回は、ある谷底に捨てられていましたが、犯人達はいくつか「捨てる場所」を決めているようで、人目に付かない時間に捨てに行くようです。